商品梱包のコツ｜ネットショップ担当者がお客様の満足度を上げる商品梱包・梱包材の選び方
目次
ネットショップの梱包材の選び方
ネットショップ運営においては梱包材の選び方も重要な経営戦略のひとつです。お客様は迅速な配送だけでなく、丁寧な梱包という点でもショップを評価しています。
ここではネットショップ運営に役立つ梱包材の情報をお届けします。
（１）外装梱包資材
外装梱包資材とは配送用の宛先などを記載する外側の梱包材のこと。配送されて一番にお客様が目にする包装です。
配送時の傷や汚れから商品を守るとともに、お客様の第一印象を左右するものだと言えます。
ダンボール
丈夫で軽量、また衝撃から商品を守ってくれる衝撃吸収性に優れているのが特徴です。
一般的に、封筒に収まりきれない大きな荷物を送るときに使用します。
近年は、厚み制限のあるネコポスなどに対応可能な小型のダンボール製ケースも多く販売されています。
メール便ケースなどと呼ばれており、しっかりした作りでお客様が丁寧に配送されたという印象を持つので、ネットショップやフリマアプリの利用者に人気の梱包材です。
クッション封筒
封筒にあらかじめエアクッションがセットされた封筒です。配送時の衝撃を緩和して商品を保護します。
CDやDVD、アクセサリー類、スマホケースなど、デリケートな商品や傷ついては困る商品を梱包するのにオススメです。
緩衝材を別に購入する必要がなく、梱包作業の時短にもつながります。
多くの場合、クッション封筒に封かんテープが付いているのでガムテープの準備も不要。見た目がきれいに仕上がり、開封テープ付きならお客様の開封作業も楽々です。
クッション封筒
薄いクッション封筒から水に強いクッション封筒・環境にやさしいクッション封筒まで、豊富な品揃え！
即日出荷の短納期対応。法人様なら請求書後払いもご利用できます。
宅配ビニール封筒
ビニール製の封筒は水濡れに強いのが最大の特徴です。
雨天時の配送でも中身が濡れる心配がないので書籍や衣類の梱包にピッタリ。
軽くて薄く、ネットショップ運営者が大量購入しても省スペースで保管できます。
厚み制限のある配送方法においては、梱包材自体の厚みを抑えることが可能。
カラーバリエーションを利用してショップのブランディングを行いたい場合にもオススメです。
宅配ビニール封筒
大量仕入れと即日発送に対応可能！水に強い宅配ビニール封筒です。
（２）内部梱包材
内部梱包材とは商品を直接包んだり、外装梱包資材との隙間を埋めたりするもののことを指します。商品を保護したり、配送時に中身が動かないようにしたりするのが目的です。
緩衝材
緩衝材は商品自体を梱包して配送時の破損や傷から守るために使います。
・気泡緩衝材（プチプチ、エアクッション、エアキャップ）
気泡の粒で緩衝性を高めて配送時の衝撃を和らげます。「エアクッション」や「エアキャップ」とも呼ばれます。
厚みがあるのでしっかり商品を保護できる一方で、保管時にかさばるためサイズ制限のある配送方法選択時には厚みがネックとなる可能性があります。
陶器やガラス製の割れ物、希少なフィギュア、精密機器などの梱包にオススメです。
袋タイプ、シートタイプ、ロールタイプがあり、用途に応じて適したものを選べます。また、気泡の粒が大きいほど緩衝性が高まります。
※「プチプチ」は、川上産業株式会社が商標登録している気泡緩衝材の商品名です。メーカーによっては「エアーキャップ」や「エアークッション」、「エアセルマット」「エアーシート」などと呼ばれている場合もあります。
・ミラーマット
発砲ポリエチレン製の白いシートです。「発砲シート」「ライトロン」などとも呼ばれます。
薄くて柔らかいので、小さい商品や複雑な形状の商品を包みやすいのがメリットです。一方で、プチプチに比べると緩衝性では劣ります。
ミラーマットは食器やアクセサリーの梱包にピッタリ。ワインや花瓶のようなカーブ面を持つ商品にも向いています。
・ぽこぽこペーパー（エンボス加工紙緩衝材）
凸凹加工（エンボス加工）を施した紙製の緩衝材です。
薄い紙ですがしっかりと商品を包むことができ、凹凸が商品を保護してくれます。曲げやすく梱包しやすいため、お皿・割れ物の緩衝材や、隙間埋めにも最適。
環境に配慮した緩衝材として、ミラーマットやエアークッションなどのプラ製緩衝材の代替品としても注目されています。
・ハニカムクッションペーパー
オーガニックな雰囲気が特徴的なハニカムクッションペーパー。クラフト紙に細かい切れ目を入れ、クッション性を持たせたエコ素材の緩衝材です。環境に配慮したエコ素材なので、プラ製緩衝材の代替品としてもオススメです。
両手で引っ張ると網目が広がり、優れたクッション性と傷防止効果で商品を保護。伸縮性に優れ、ワインや瓶、皿や陶器など、丸みのある商品の梱包でも活躍します。
ナチュラルなクラフト色で、オシャレなラッピング紙としても使用できます。
隙間埋め緩衝材
隙間埋め緩衝材は商品と外装梱包資材との間に生じた隙間を埋めて、商品を固定するために使用します。
・クラフト紙・更紙（ざらがみ）
包装紙や印刷用紙としても使われる紙類です。くしゃくしゃに丸めてダンボールの隙間を埋めるのに使います。
リーズナブルで汎用性が高く、かさばらずに保管できる点がメリット。ただし、水濡れに弱い点がデメリットです。
クラフト紙・更紙はお菓子や雑貨など、比較的軽い商品を送る際の隙間埋めに向いています。
ちぎって使うことで、細かい隙間埋めや商品の形状に沿った隙間埋めにも対応可能です。
・バラ緩衝材
マシュマロのような粒状のクッション材です。素材には2種類あり、コーンスターチ製（トウモロコシのデンプンが主原料）と合成樹脂製から選べます。
小さな隙間を埋めるのに向いていますが、バラバラで動きやすいこと、保管時にかさばることがデメリットです。
バラ緩衝材は小型の電化製品や化粧品を送る際の隙間埋めにピッタリです。
細かい隙間にはそのまま、広い隙間にはビニール袋にまとめて入れたものを使いましょう。
（３）その他：個装、包装
OPP袋
商品の包装に使われる透明の袋のことです。アクセサリーや文房具、衣類などあらゆる商品を包むのに使われます。
優れた強度で商品を保護し、引っ張っても伸びないので開封時にテープを剝がしやすいのが特徴。
高い透明度により商品を一目で把握でき、きれいに見せることができます。
薄葉紙・インナーラップ
ラッピングペーパーやラッピングシートとも呼ばれる、非常に薄い紙のことです。
衣類の間に挟んだり、靴を包んだりするのによく使われています。また、バッグや靴の中紙として使用されることもあります。
非常に薄いため商品を軽く保護する程度にとどまりますが、商品が丁寧に梱包されているという印象を与えられます。
ネットショップ運営の梱包のコツ
（１）商品が破損しないよう、丁寧に商品を梱包する
1.商品に合わせた梱包方法を選ぶ
商品の特徴に合わせて梱包方法を選択することが大切です。
壊れやすい商品や、傷ついては困る商品は緩衝材で包みます。
特に問題がない商品でも、OPP袋や薄葉紙で丁寧に包むことで開封時のお客様の満足度をアップすることが可能です。
2.商品を外装資材に入れる
水濡れが心配な商品はビニール製の外装資材がオススメです。
できるだけ商品サイズに合った外装資材を選択すると、配送時に中身が動くのを抑えられます。
ピッタリサイズの外装資材がない場合は、隙間埋め緩衝材を使って商品を固定しましょう。
3.外装資材をしっかりテープで留める
配送時に誤って封が開いてしまわないよう、外装資材はしっかりテープで留めましょう。
最後まで気を抜かず、シワなくまっすぐ貼ることが大切。お客様が最初に目にしたときの印象を左右する重要な作業です。
（２）オリジナルロゴやメッセージカードでリピーターを獲得
オリジナルロゴを施した封筒やメッセージカードを使うことで、ショップのイメージをアップすることが可能です。
ロゴ入りのケースや封筒で届いた荷物は、どこから届いた商品がひと目でお客様に認識され、開封までの期待度が高まります。
メッセージカードで感謝の気持ちを伝えたり、QRコードを記載してお買い得情報を提供したりする方法もオススメです。
梱包時に準備しておくと便利なアイテム
・ストレッチフィルム
・厚み測定定規
・メジャー
・重さ測定スケール
・宛名シール
・ケアマークシール（ワレモノ注意など）
ストレッチフィルムは、テープ同士が重なった場合にのみ粘着力を発揮するものです。
商品に粘着剤が残る心配がないので複数の書籍を束ねたり、商品を台紙に固定したりするのに便利。汚れや水濡れから商品を保護するのにも役立ちます。
厚み測定定規は、厚み制限のある発送方法を利用する場合に重宝します。
厚みに合わせた計測口が設けられており、荷物を通すことで厚みが確認できるアイテムです。
