脱プラスチック・SDGs・紙化への取り組みにオススメのエコな梱包資材・緩衝材をご紹介|梱包材の専門店【コンポス】のコラム
目次
脱プラ&エコ梱包材を選ぼう!梱包資材でできるSDGsへの取り組み
最近よく耳にするSDGsとは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称です。2015年の国連サミットで採択され、2030年までに達成を目指す17の目標が掲げられています。
その中の取り組みのひとつとして、さまざまな場所での脱プラ化や紙化が進められています。
たとえば日本では2020年からレジ袋の有料化が始まり、マイバッグの使用が社会全体に浸透しました。また、スターバックスがストローを紙製にしたり、ネスレ日本(株)がお菓子の外袋を紙製にしたりした各企業の取り組みも話題になりました。
このような世間のニーズを受け、今回は梱包資材の脱プラ化について解説していきます。地球に優しい取り組みに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
環境に配慮した脱プラ&エコな梱包資材
紙製のクッション封筒
特徴
内側に片面ダンボール、または紙製の緩衝材が付いた封筒です。
従来のエアークッション付き封筒と違い、すべて紙製なので廃棄時に分別が不要。
脱プラへの取り組みで、企業としてSDGsを推進できます。
メリット
緩衝材で商品を保護する機能を備えていながらも、緩衝材自体が薄いので省スペースで保管が可能です。
衝撃から保護したいDVD、アクセサリー類の梱包に向いています。
デメリット
紙製は水濡れに弱いので注意が必要。
書籍や精密機器など、濡れてはいけない商品を梱包する際には、OPP袋などに入れたうえで紙製クッション封筒を使用するのがオススメです。
厚紙封筒
特徴
コートボール紙という厚めの紙で作られた封筒です。
コートボール紙はオモテがつるつるした白色で、ウラがざらざらした灰色。オモテは印刷適正に優れています。
紙ゴミとしてリサイクルでき、環境に配慮されたエコ素材のパッケージです。
メリット
強度が高いため、商品を衝撃や折れから守ってくれます。
デメリット
コートボール紙自体の材質は頑丈ですが、クッション性では劣ります。また、水濡れが心配な商品はOPP袋などを活用しましょう。
メール便ケース箱ダンボール
特徴
メール便の規定サイズに対応したダンボールケースです。
ポスト投函に適したサイズであるため、ゆうパケットポストやクリックポストなどの配送方法のほか、ネコポスなどにも利用可能。
ダンボールはリサイクル可能な素材なのでSDGsに貢献できます。
メリット
頑丈なダンボール製かつ箱型なので、ページの折れや角部分のつぶれが気になる書籍や、シワになりやすいアパレル商品などの配送にぴったりです。
発送前は開いた状態でコンパクトに保管できます。
デメリット
箱の形が決まっていて内容物の形状に沿わないので、小さい商品は中で動いてしまいます。箱と商品との間に隙間が生じる場合は、緩衝材を使用して隙間を埋めましょう。
環境に配慮した脱プラ&エコな隙間埋め緩衝材
クラフト紙・更紙(ざらがみ)
特徴
クラフト紙は漂白工程を省いた褐色の紙のこと。更紙(ざらがみ)はわら半紙とも呼ばれるクリームがかった白色の紙で、学校で配られるプリントによく使われます。
どちらも丸めたりちぎったりして使える隙間埋め緩衝材です。
紙製品は環境への負荷が少なくSDGsの観点からもオススメです。
メリット
緩衝材のなかでは非常にリーズナブルです。
薄いのでかさばらずに保管でき、緩衝材のほかに包装紙や印刷用紙としても使えます。
デメリット
雨天時の配達では中身が濡れてしまう可能性があります。冷蔵品や冷凍品の緩衝材にも不向きです。
エコマザー
特徴
コーンスターチ(トウモロコシのでんぷん)を主原料とした粒状の緩衝材です。
天然素材のコーンスターチは焼却時に有毒ガスが出ず、環境に優しいエコ素材として注目されています。
一般ゴミとして処分可能です。
メリット
ひとつの粒が小さいので小さな隙間を埋めることができます。複雑な形状の商品を保護するのにもぴったりです。
デメリット
保管時にかさばります。保管にはある程度のスペースが必要です。
ひとつひとつがバラバラで内容物が動いてしまうので、広い隙間を埋めるときにはビニール袋にまとめて入れて使いましょう。
環境に配慮した脱プラ&エコな商品梱包用の緩衝材
クレープ紙(再生シワ紙)
特徴
特殊な加工が施されたシワ付きの紙のことです。
シワによって紙に伸縮性を持たせることで強度を高めています。
同じような使い方をするミラーマットは発泡ポリエチレン製の石油製品なので、クレープ紙はSDGsを重視した代替品としてオススメです。最近では非石油系緩衝材として採用される企業様も増えています。
メリット
柔軟性に優れているので、曲面のある食器やビン類、複雑な形状の商品に密着させて包装することが可能です。
デメリット
紙製の緩衝材は耐水性がないため、雨天時の配達や置き配時の降雨などに対する水濡れ対策が必要です。
今後の梱包資材業界
SDGsの実現には社会全体が今までの常識を見つめ直し、意識改革をすることが必要です。
なかでも脱プラスチックについての取り組みは生活に密接に関わる事柄であり、企業としても消費者に伝わりやすいという点で、取り組む価値があるのではないでしょうか。
プラスチック素材を多く扱う梱包資材業界では、脱プラに取り組む余地が大いにあります。プラスチック素材特有のメリットがある一方で、脱プラにも積極的に貢献したいと考えています。
プラスチック素材の梱包材の代替品を提案してラインナップを充実させ、さらに安価で提供することが、今後の梱包業界の目標です。