OPPテープの種類や使い分け方を網羅して解説!ほかのテープとの違いも紹介
「OPPテープってどう?見たことはあるけど、実際使うにあたってどんな特徴があるのかわからない」
「OPPテープを梱包材に使うか迷っているけど、どんな荷物の利用に向いているの?」
仕事で商品を発送するときや、個人的に知人へ荷物を送るとき、梱包材を選ぶにあたってできるだけ安く、強度のあるテープを選びたいですよね。
そのとき、OPPテープという選択肢を検討する方もいるでしょう。
本記事ではOPPテープについて、どのようなテープなのか特徴をお伝えしたうえで、種類や使い分け方について、紹介しています。
梱包時に使用する機会の多いOPPテープ以外のテープ材とも比較してお伝えしますので、ぜひご覧ください。
目次
OPPテープとはポリプロピレン材に粘着剤を塗布したテープのこと
OPPテープとは、二重伸縮ポリプロピレンというポリプロピレン材に、粘着剤を塗布したテープのことです。
透明なため梱包物の印刷やデザインを損なうことがなく、耐水性もあり丈夫です。
使用する粘着剤の種類や、色・幅・厚みなどが異なるさまざまなOPPテープが販売されており、荷物の重さや冷蔵・冷凍品の配送といった用途によって使い分けることができます。
次の章からは、OPPテープの種類を見ていきましょう。
OPPテープは粘着剤によって2種類ある
OPPテープは粘着剤によって以下2種類に分けられます。
・超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)
・アクリル系粘着剤
それぞれの特徴を解説していきます。
超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)
超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)を使用したOPPテープは粘着力が強く、素材を選ばずさまざまなシーンで活用できます。
以下に超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)の特徴をまとめました。
超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)の特徴 | |
価格 | × |
低温 | 〇 |
高温 | × |
超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)の価格はアクリル系粘着剤より少し高く、弊社コンポスの場合ですと幅48mm×巻100mのもので1巻400円ほどです。
低温に強いため、冬場に発送する荷物や冷凍・冷蔵庫で保管する必要のある荷物でも、超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)を使えば粘着力が低下せずしっかり梱包できます。
一方高温には弱いため、夏場の発送や日の当たるところで保管する荷物への梱包は、粘着力が落ちてしまうので不向きなので知っておきましょう。
アクリル系粘着剤
アクリル系粘着剤は、超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)にはあまり感じられない特有の刺激臭があり、以下のような特徴があります。
アクリル系粘着剤 | |
価格 | 〇 |
低温 | × |
高温 | 〇 |
アクリル系粘着剤の価格は一般的に超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)より安く、弊社コンポスの場合ですと48mm×100mの商品で1巻320円ほどです。
低温には弱い一方、高温に強いので紫外線を浴びる野外に置く荷物の梱包には向いています。
ただしプラスチックへ貼りづらかったり、時間の経過によって粘着力が衰えてしまったりするケースもあるので、用途によって超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)と使い分けるようにしましょう。
OPPテープのメリット・デメリット
OPPテープのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
強度がある
耐久性や耐水性に 商品のデザインを隠さない 重ねて貼れる |
音が大きい
においがする 手で切りにくい 分別が必要になる |
OPPテープのメリットは「OPPテープは粘着剤によって2種類ある」でお伝えしたように、強度があり、耐久性や耐水性に優れています。
また同じ梱包資材のなかでもクラフトテープのような、上面がつるつるした素材は重ね貼りすると剥がれてしまいますが、OPPテープならしっかりくっつきます。
一方デメリットとしてテープを引き出すときに音やにおいが生じる場合があり、苦手と感じる人もいるでしょう。
ほかにも強度があるので手で切りにくいことや、プラスチック素材でできていることから、分別して捨てなければならない点などが挙げられます。
OPPテープはメリットが多く梱包時に大いに活用できますが、すべてにおいて万能ではないので、デメリットも理解したうえで用途を決めましょう。
OPPテープを使い分けるときのポイント
ここからはOPPテープを使い分けるときのポイントを以下4つ紹介していきます。
・厚さ
・粘着力
・幅
・音
順番に見ていきましょう。
厚さ
厚いOPPテープほど強度が高くなるので、以下を目安に荷物の重さによって使い分けるといいでしょう。
・重たい荷物:78μ程度
・軽い荷物:50μ程度
また厚さが薄いほど安くなるので、コストを抑えるためにもOPPテープの厚さ選びはポイントといえます。
重い荷物に限って78μ程度の厚みのあるOPPテープを使い、そのほかは薄いOPPテープを選ぶことでコスト削減になります。
粘着力
利用シーンに応じて超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)とアクリル系粘着剤を使い分け、粘着力の高さを変えると適した梱包をしやすくなります。
たとえば寒冷地での梱包や冷蔵・冷凍品の梱包などは、寒さに強い超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)がおすすめです。
一方夏場の梱包や紫外線の当たる場所での梱包は、アクリル系粘着剤を使うといいでしょう。
基本的には超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)のほうが粘着力は高いですが、気温や利用シーンも合わせて考慮することが大切です。
幅
梱包するときにOPPテープと段ボールの接着面がある程度なければ剥がれてしまう原因となるので、幅を意識して使いましょう。
梱包資材が小さければ、幅が小さいOPPテープでも十分かもしれません。
しかし梱包資材が大きくなるほど、持ち上げたときにOPPテープが中身の重さに耐えきれず、破れてしまうリスクがあります。
そのため標準的な荷物の発送には幅48~50mmのOPPテープを選び、重い荷物であれば幅60~70mm程度のOPPテープを選ぶといいでしょう。
音
OPPテープは独特の音がするので、苦手な場合は静音タイプを選ぶといいでしょう。
粘着剤が付いていない背面に処理剤が塗布されている場合は音が軽減され、とくにシリコーン系の薬剤を使用している場合はほぼ気にならないといっていいでしょう。
ただし、背面に処理剤が塗布されたOPPテープは上から文字が書けず、油性ペンでも難しいです。
梱包するときに荷物の種類を書きたいときには、静音タイプのOPPテープは使用できないことを知っておきましょう。
OPPテープとほかのテープの比較一覧!目的に合ったテープ選びが大切
最後に、OPPテープとほかの梱包時に使用されることの多いテープについて、一覧にしてまとめました。
OPPテープ | 布テープ | クラフトテープ | 養生テープ | |
価格 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
粘着力 | 〇 | 〇 | × | × |
耐水性 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
強度 | 〇 | 〇 | × | × |
重ね貼り | 〇 | 〇 | × | 〇 |
におい | △
※種類による |
× | × | × |
文字の 記入 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
適した 利用シーン |
軽い荷物~重い荷物 までの梱包・発送※温度条件は種類による |
温度差や切れやすさなど問わず、ほぼすべての梱包・発送 | 軽い荷物の梱包・発送 | 床や壁の保護 マスキング |
表からおわかりいただけるように、OPPテープはほかの梱包に使用するテープと比較して価格や利用条件のバランスが取れており、あらゆるシーンで利用しやすいといえます。
唯一OPPテープの種類選びを間違えると、粘着力が弱まってしまうケースがあるので、注意する必要があるでしょう。
OPPテープをお探しならコンポスにお任せください!
本記事ではOPPテープについて、特徴から向いている利用シーン・ほかの梱包時に使用するテープ材との比較などを解説しました。
OPPテープには2種類あり、粘着力や温度などを使い分けることで幅広い利用シーンで活用できます。
コンポスでは超強力粘着剤(ゴム系粘着剤)とアクリル系粘着剤、どちらもお安く取り扱っていますので、ぜひご活用ください。