同梱物ってなに?利用するメリットやポイント・目的に合わせた同梱物の種類を解説!
「ECサイトを運営しているけど、同梱物って入れたほうがいいの?」
「どんな物を入れたらいいの?」とお悩みではありませんか?
そこで今回は同梱物の概要を解説します。「同封」との違いや目的に合わせた同梱物の種類、同梱物を利用することで得られるメリット、利用時の注意点もご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
同梱物とは?種類も紹介
同梱物とは、商品と一緒に同封される追加アイテムのことです。顧客の満足度やリピート率を向上させるなど、さまざまなメリットが得られます。まずは同梱物の特徴や具体的な種類を押さえましょう。
「同封」との違い
まず同梱の類義語である「同封」との違いを確認しておきましょう。どちらもメインの商品と共に同じ入れ物に入れられているアイテムを指しますが、違いは主に梱包材の大きさです。
同梱物は主にダンボール箱を使用しますが、同封物は小さな包装に直接挟まれたり、封筒などに入れられたりします。
したがって商品だけでなく、一緒に入れるアイテムによって梱包材を選ぶことをおすすめします。梱包材専門店なら、幅広い種類から用途に合わせたダンボール箱や封筒を選択可能です。
同梱物の種類
次に同梱物の種類を押さえておきましょう。同梱物と一言でいっても、目的ごとにさまざまな種類があります。下記で3つの目的ごとに具体例をご紹介します。
「顧客満足度の向上目的」
顧客が購入した商品に付加価値を感じることで、満足度が向上します。例えば挨拶文やお礼の手紙が一例です。商品の特徴を紹介するパンフレットやチラシも良いでしょう。手書きなどで丁寧さが伝われば、ブランドイメージの向上も期待できます。
「リピート率向上目的」
続けて購入を促したいなら、次回利用できるクーポンや別商品のサンプルがおすすめです。クーポンは期間限定のキャンペーン時に利用できる物や、誕生日などの特典として送ると、特別感を演出できます。
またサンプルはランダムに入れるほか、購入した商品に関連するサンプルもおすすめです。顧客が「お試し」できることで効果を感じてもらいやすく、再購入と共に追加購入を期待できます。
「情報収集目的」
情報をより収集したいなら、サイトへのQRコードを記載したアンケートやハガキなどが良いでしょう。単に商品の感想を聞くだけでなく、例えば「良かったところは何か」「気になったところはあるか」といった具体的な質問を記載すれば、商品についての改良点を知ることにつながります。
アンケートに答えたくなるように、割引券やポイントなどを回答時にもらえるようにすれば、より情報収集を期待できます。
同梱物を利用するメリット
開封率が高い
同梱物を利用するメリットとして、DMやチラシなどに比べて開封率が高い点が挙げられます。なぜなら同梱物は、購入した商品と共に梱包するからです。
「どうしても読んで欲しい」という情報がある時には、その情報単体で顧客に送るよりも目に留まりやすく、コストパフォーマンスも高いため、同梱物は有効な手段です。
顧客の満足度を高められる
次に同梱物を利用するメリットとして、顧客の満足度を高められる点も挙げられます。購入した商品と共に同梱物を手にすることで、お得感や特別感を感じてもらいやすくなるからです。
また購入時のポジティブな体験は、ブランドイメージの向上につながり、顧客をファンにすることが期待できます。ファンになった顧客はその企業へ信頼を寄せるため、新商品を手に取ってもらいやすくなったり、周囲へ宣伝してくれたりします。
リピート購入に繋がる
そしてリピート購入に繋がる点も、同梱物を利用するメリットです。先に挙げたクーポンなどは、「せっかくだから次に利用しよう」という顧客の購買意欲を刺激するからです。
また定期購入コースや別ジャンルへの購入を促すこともでき、顧客との長期的な関係性を築くこともできます。
LTV向上が期待できる
さらに同梱物を利用するメリットとして、LTV向上が期待できる点も挙げられます。LTVは「Life Time Value」の略で、顧客1人が人生の中で企業に与える利益総額のことです。LTVが向上すればするほど、企業の成長を促します。
同梱物を利用することで、顧客の満足度を高めたり、リピート購入を促進させたりが可能です。企業と顧客間で長期的な関係性を築くことで、集客と売上を上げましょう。
顧客の声を集めやすい
そして顧客の声を集めやすい点も、同梱物を利用するメリットです。顧客の生の声を集めることで、顧客のニーズに寄り添った商品やECサイトの改善が可能になります。
また顧客の声は宣伝や集客にもつながります。「この商品が良かった」「こんな効果が得られた」という体験談は、潜在的な顧客に対して第三者の目線を通したアピールとなるからです。よってアンケートなどで集めた体験談は、積極的に活用していきましょう。
ただし事前に活用する旨の注意書きをするなど、顧客の同意を得る点も忘れないでください。
顧客に誠意が伝わる同梱物のポイント
顧客のニーズに合わせる
同梱物を入れる際に気をつけたい点として、顧客のニーズを最優先する点が挙げられます。顧客の年齢層や職業など、さまざまなシーンによって、求める物は異なるからです。例えば子ども用のサンプル品を独身の顧客に送っても、良い印象は得られないでしょう。
よってターゲット層や商品ジャンル、季節や流行を考慮して、顧客のニーズに寄り添った同梱物を検討しましょう。新規とリピーターによって、同梱物を変えるなどの方法もあります。
物を入れすぎない
また物を入れすぎないようにしましょう。開封率が高いからと言ってなんでもかんでも入れると、かえって顧客に煩雑な体験をさせ、ブランドイメージが下がる恐れがあるからです。また梱包する側の作業も複雑になります。
したがって顧客が開封したときの状況や気持ちを想像し、取り出す順番まで考慮して梱包しましょう。例えば開封して最初に目に入るのは挨拶文にして、最後にアンケートやサンプル品などを入れる、といった方法です。丁寧さが伝わる梱包で、顧客の満足度を向上させましょう。
コストを考慮する
加えて梱包物は、コストを考慮しながら選択してください。同梱物は商品と共に梱包するため、コストパフォーマンスが高い点がメリットですが、費用対効果が得られないことも考えられます。また季節が終わったり、商品が古くなったりして、廃棄することもあるでしょう。
よって明確な目的を持ち、利益につながるような同梱物を厳選したうえで、計画的に制作することが必要です。
検証と改善を繰り返す
そして同梱物は、検証と改善を繰り返すことが重要です。例えば良い反応を得られた同梱物があっても、同じ物を入れ続けていると新鮮さが失われ、顧客離れにつながりかねません。よってより良い結果を得るためにどうすべきか考え、また失敗した場合にはどこが問題だったのか一つ一つを明確にする必要があります。
安定した集客と売上を続けるために、同梱物も検証と改善を繰り返して実施しましょう。
顧客に寄り添った同梱物で、売上を伸ばそう!
同梱物は購入商品と一緒に梱包することで、顧客の満足度向上やリピート率の向上を図り、顧客との長期的な関係構築に役立ちます。顧客のニーズやフィードバックを意識し、創意工夫を凝らした同梱物で、売上を伸ばしましょう。