Eコマースとは?メリットやデメリット、サイトの種類、業務内容まで簡単に解説!
「最近よく聞くEコマースってなに?」
「どんなメリットがあるの?」
とお困りではありませんか?
拡大を続けるEコマース市場の概要やメリット、デメリットまで解説します。運用業務の内容もご紹介しますので、Eコマースを活用して自社の集客と売上につなげましょう。
目次
Eコマースとは?
ネットショッピングのこと
Eコマースとは、「Electric Commerce(電子商取引)」のことです。広義ではネットショッピング全体のことを指し、狭義では代金決済をオンライン上で行うことを指します。
例えば商品をネットショッピングやオークションでやり取りすることに加えて、デジタルコンテンツをオンライン上で売買することも、Eコマースの形態です。また、ネットショッピングを行えるサイトのことをECサイトと呼びます。
Eコマースには「BtoB」「BtoC」「CtoC」の3種類があります。なお一般的にEコマースとして扱われるのは、事業者と顧客がネットショッピングでやり取りする「BtoC」が多いことも覚えておきましょう。
拡大している市場規模
Eコマースは、常に拡大している市場規模であることにも注目です。2022年に経済産業省が発表した資料によれば、BtoCのEコマース市場は22.7兆円。前年(2021年)の20.7兆円より9.91%も伸びています。
また事業者同士のBtoBや、オークションやフリマサイトなど、消費者同士のCtoCのEコマース市場も拡大を続けています。加えてアメリカや中国といった海外との取引も増えており、国内に限らず成長過程にある市場です。
参照:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
Mコマース・Vコマースとの違い
Eコマースと並んで近年よく耳にするのが、MコマースやVコマースといった単語です。Mコマースは「Mobile Commerce」、つまりスマートフォンやタブレット等の携帯端末を使った電子商取引を指します。
Mコマースの特徴は、時間や場所に捉われず、携帯回線さえあれば誰でも自由に買い物やサービス利用ができる点です。利用者が多いため、今後ECサイトを作成する際はスマートフォン向けのサイトも作成しましょう。
そしてVコマースは「Voice(音声)」、「Video(映像)」、「VR(バーチャル)」といった分野の電子商取引です。声紋認証によって商品を検索・購入したり、ライブ配信などの動画で商品をアピールしたりします。また仮想空間を用意してネットショッピングする店舗もあります。今後も拡大が見込める分野ですので、積極的に情報収集をしておきましょう。
Eコマースのメリット・デメリット
<メリット1>場所に縛られない
Eコマースのメリットとして、まず場所に縛られない点が挙げられます。実店舗で営業するとなると、人通りの多い場所を探さなければなりません。人口の多い場所は賃料も高いため、利益を圧迫する危険性もあります。
しかしEコマースなら物件探しをせずとも、日本全国、ひいては世界中の人をターゲットにできます。
<メリット2>時間にも縛られない
またEコマースなら時間にも縛られません。実店舗は営業時間を設ける必要がありますが、オンライン上なら24時間265日営業可能です。
顧客はいつでも自分が好きな時に商品を見たり購入したりできるため、売上向上につながります。
<メリット3>膨大なデータを得られる
そしてEコマースのメリットとして、膨大なデータを得られる点も挙げられます。顧客の年齢や住所、職業などを質問する入力フォームを商品購入時に設置しておけば、ターゲット層をより明確にすることが可能です。
加えて解析ツールを使うことで、顧客がどういった経緯でサイトにたどり着いたのかも知ることができます。実店舗より明確な数字で得られるデータを基にマーケティングを行えば、さらに売上アップにつながります。
<デメリット1>競争率が高い
一方でEコマースのデメリットもあります。まず競争率が高い点です。市場規模が拡大を続ける中、同じような商品を販売するサイトは数多く存在します。値段を下げれば赤字になりかねず、上げれば購入につながりにくくなってしまいます。
よって商品の付加価値をアピールしたり、サービスの良さを強調したりして、他サイトとの違いを明確にすることが大切です。
<デメリット2>集客に工夫が必要
そしてEコマースのデメリットとして、集客に工夫が必要である点も挙げられます。実店舗と異なり、ECサイトは何らかの施策をしなければ、顧客に店舗の存在自体認知してもらえません。
よってネット広告を出したり、検索エンジンで上位にくるようSEOを用いたりして、顧客にアピールしましょう。
<デメリット3>顧客とのコミュニケーションが取りにくい
加えて顧客とのコミュニケーションが取りにくい点も、Eコマースのデメリットです。実店舗では、顧客に商品を手に取ってもらいながら説明することで、販売につなげることができます。しかしオンライン上では直接顧客と顔を合わせることができません。
したがってAIを導入してチャットで接客したり、顧客のアンケート結果やインタビュー動画をサイトの全面に押し出したりして、ブランド力を表現しましょう。
Eコマースの種類
モール型
Eコマースには大きく分けて2種類あります。1つ目はモール型です。例えば楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの大手サイト。大型のショッピングモールと同様に、1つのサイトに複数の店舗が出店している構造です。
サポートも充実しているうえサイト自体に多くの会員がいるため、自社サイトに比べて認知度が高い点がメリットです。またターゲット層を年齢ごとに設定したり、携帯キャリアと連携したりと様々なサイトが存在します。
自社サイト型
Eコマースのもう1つの種類は、自社サイト型です。形態ごとの特徴は以下の通りです。
・ASP
ASPは「Application Service Provider」の略で、ECサイトの基盤のことです。比較的安く、短い期間でECサイトを開設できます。ただしカスタマイズできる部分が少ないため、オリジナル性を出すのは難しい点がデメリットです。
・オープンソース
オープンソースは、既に用意されているサイトのコードを利用して、新たにサイトを開設する方法です。WordPressがその一例です。自由にサイトを構築できる一方、サイト制作に関する知識と経験が求められます。
・パッケージ
ECサイトを開設するために必要なソースコードや運営のための機能が充実しているのが、パッケージです。導入コストはかかりますが、商品管理をはじめブログ掲載なども可能で、ニーズに合った独自性の高いサイトを開設できます。
・クラウドEC
クラウド上にある基盤を使って、ECサイトを開設する方法です。クラウド上にあることで常に新しいシステムを利用でき、独自性の高いサイトを構築できる点が魅力です。一方で多額の資金が必要となる点にご注意ください。
・フルスクラッチ
既に用意されたシステムを利用せず、すべて自分で造りあげるのがフルスクラッチです。時間も労力も必要ですが、柔軟にカスタマイズできるため、理想とするECサイトを開設できます。
Eコマースの業務内容
サイトの制作と更新
まずサイトの制作と更新作業が必要です。サイトを開設した後は、顧客が利用しやすいように日々改善を行わなければなりません。
宣伝・集客対策
サイトを制作した後は、サイトの認知度を上げるために宣伝や集客対策をしなければなりません。ネット広告を打ち出したり、SNSやSEOを活用したりして、積極的にサイトの存在感をアピールしましょう。
商品情報の登録
そしてサイトで売り出すために商品情報の登録もしなければなりません。商品の名称や価格、機能、サイズなど、基本的な情報を登録・更新します。商品の撮影、採寸、原稿作成の頭文字から「ささげ業務」と呼ばれる重要な部分です。
受注管理
加えて受注管理もEコマースの業務です。バックエンド業務のメインとも言えます。顧客から受注した商品をスムーズに納品できるよう、一連の流れを整理しておくと良いでしょう。
顧客からの問い合わせ対応
さらに顧客からの問い合わせ対応も、Eコマースの大切な業務です。商品に関する質問やクレームに対する回答によって、顧客の印象も変わります。今後の売上にもつながる部分ですので、丁寧に対応しましょう。
Eコマースを活用して売上を向上させよう!
Eコマースは今後も拡大を続ける、注目の分野です。自社の商品をより多くの人に届けるためにも、Eコマースを最大限に活用し、売上向上につなげましょう。