着払いのやり方は?利用できる荷物の種類やサイズ、発送場所、注意点も解説
「着払いのやり方がわからない!」
「商品を返品したいけど、どこから発送したらいいの?」
など、着払いのやり方がわからずにお困りではありませんか?
商品の返品などに便利な着払いですが、利用方法や注意点を知らないと、相手に受け取ってもらえない危険性があります。
そこで今回は、着払いのやり方を解説します!宅配業者ごとに用できる荷物の種類や発送場所、料金や注意点も紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
着払いが利用できる荷物の種類
日本郵便
日本郵便で着払いを利用できるのは、「ゆうパック」「ゆうパケット」「ゆうメール」の3種類です。重さが25~30kg以内の「重量ゆうパック」でも着払いが利用できます。
また「ゆうパック」利用時はセキュリティサービスを追加できたり、「ゆうメール」利用時は速達や書留、特定記録などのサービスを追加できたりします。ただしいずれも追加料金が必要なので、注意してください。詳しい料金については、「着払いのやり方と利用料金」で解説します。
ヤマト運輸
ヤマト運輸で着払いを利用できるのは、以下の種類の荷物です。
・宅急便
・クール宅急便
・パソコン宅急便
・宅急便コンパクト
・ゴルフ宅急便
・スキー宅急便
・空港宅急便
ただし「宅急便コンパクト」はコンビニからの発送や、「スマホで送る」サービスを利用できませんのでご注意ください。加えて「ゴルフ宅急便」「スキー宅急便」「空港宅急便」は、自宅や勤務先などに送る場合のみ利用できる点も覚えておきましょう。
佐川急便
佐川急便で着払いが利用できるのは、以下の種類の荷物です。
・飛脚宅急便
・飛脚ラージサイズ宅急便
・飛脚クール便
・飛脚航空便
・飛脚ラージサイズ航空便
・飛脚即配便
・飛脚特定信書便
・飛脚ハンガー便
佐川急便では、送りたい荷物に合わせて着払いが利用可能です。ただし飛脚メール便などは着払いできないのでご注意ください。
着払いのやり方と利用料金
日本郵便
着払いのやり方は簡単です。着払い専用の伝票に必要事項を記入し、荷物に貼るだけ。「ゆうパケット」「ゆうメール」の場合は、箱など見える場所に「着払い」と記入して、窓口などに差し出しましょう。
「ゆうパック」の料金は荷物の大きさや、差出地・宛先地の距離で異なります。例えば60サイズの荷物を東京都から神奈川県へ送る場合、料金は880円です(2023年11月現在)。
「ゆうパケット」の料金は全国一律です。
厚さ | 料金 |
1cm以下 | 250円 |
2cm以下 | 310円 |
3cm以下 | 360円 |
(2023年11月現在)
「ゆうメール」も、全国一律の料金です。
重さ | 料金 |
150g以内 | 180円 |
250g以内 | 215円 |
500g以内 | 310円 |
1kg以内 | 360円 |
(2023年11月現在)
ただし「ゆうパケット」「ゆうメール」は、上記の料金に加えて以下の手数料が加算されますのでご注意ください。
・料金後納の荷物で、郵便私書箱に配達する荷物:15円
・料金後納の荷物:20円
・郵便私書箱に配達する荷物:20円
・上記以外の荷物:26円
ヤマト運輸
ヤマト運輸での着払いのやり方も、日本郵便と同じ。着払い専用伝票に必要事項を記載して、荷物に貼り付ける方法です。なお「宅急便をスマホで送る」サービスを利用すれば、手書きせずに済むので便利です。
利用料金は荷物のサイズや差出地・宛先地の距離で異なります。例えば「宅急便」で60サイズの荷物を東京から神奈川へ発送した場合、必要な料金は940円です(2023年11月現在)。
他にも荷物の種類によって料金は異なります。事前に調べておきましょう。
佐川急便
佐川急便での着払いのやり方も、ヤマト運輸や日本郵便と同じです。着払い専用伝票に必要事項を記入して、荷物に貼り付けましょう。
利用料金は荷物のサイズや差出地・宛先地の距離で異なります。例えば「飛脚宅配便」の60サイズの荷物を東京から神奈川へ発送した場合、必要な料金は850円です(2023年11月現在)。
他にも荷物の種類によって料金は異なるため、事前に調べておきましょう。
着払い荷物を発送できる場所
日本郵便の窓口
着払い荷物は、日本郵便の窓口で発送可能です。郵便局はもちろん、「ゆうゆう窓口」や簡易郵便局でも発送できます。また「ゆうメール」はポストから投函可能です。
さらに「ゆうパック」の荷物は窓口から発送することで、送料から1個あたり120円割引されます。「ゆうパックスマホ割サービス」を利用すれば、1個あたり180円の割引が適用されるため、送料を抑えたい方は積極的に利用しましょう。
ヤマト運輸の営業所
また着払い荷物は、ヤマト運輸の営業所からも発送可能です。直営店はもちろん、スーパーマーケットなどの取り扱い店でも発送できます。
営業所など窓口に持ち込むことで、荷物1個につき100円の割引が適用されます。クロネコメンバーズに登録していれば割引額が150円になるため、事前に登録しておくと受付がスムーズです。
佐川急便の営業所
そして着払いの荷物は、佐川急便の営業所からも発送可能です。他にも取り扱い店やサービスセンターから発送できます。
「飛脚宅配便」の荷物は営業所などの窓口に持ち込むことで、荷物1個につき100円の割引が適用されます。
コンビニ
さらに着払いの荷物は、コンビニでも発送可能です。日本郵便とヤマト運輸でそれぞれ取り扱っているコンビニが異なりますので、注意してください。
日本郵便「ゆうパック」対応のコンビニ
・ローソン
・ミニストップ
ヤマト運輸対応のコンビニ
・セブンイレブン
・ファミリーマート
・デイリーヤマザキ
ただしヤマト運輸の「宅急便コンパクト」はコンビニからだと着払いが利用できません。加えて佐川急便はどのコンビニからでも発送できませんので、覚えておきましょう。
コンビニからの荷物の発送については次の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
コンビニから荷物は送れる?コンビニ発送の流れや荷物の送り方、各種サービスを解説します
自宅で集荷してもらう
また着払いの荷物は、自宅で集荷してもらうことも可能です。日本郵便やヤマト運輸、佐川急便など、各宅配業者で集荷依頼ができます。
各社の集荷依頼専用ページや電話で問い合わせし、着払いであることを事前に伝えたうえで集荷してもらいましょう。
着払いをするときの注意点
相手の了承を得る
着払いをするときの注意点として、まず荷物の受取人となる相手の了承を得ることが挙げられます。相手の了承を得ないまま着払いで発送してしまうと、相手が受け取り拒否をすることも考えられるからです。
受け取り拒否になった荷物は差出人に戻ってくるため、片道分の料金を支払わなければなりません。無駄な出費にならないよう、相手との十分なやり取りのうえで荷物を発送しましょう。
普通郵便は着払いで送れない
また着払いをするときの注意点として、普通郵便は着払いで送れない点も考慮しておきましょう。手紙やハガキ、レターパックやレターパックプラスは発払いのみとなります。
どうしても着払いで送りたい普通郵便は、「ゆうパック」や「ゆうパケット」、「ゆうメール」を利用して送りましょう。
信書は同封できない
加えて信書は同封できない点も覚えておきましょう。信書とは、納品書や領収書などの請求書の類や、結婚式の招待状といった会議招集通知、免許証などの許可書、住民票などの証明書などです。
以上の書類を発送する際は、着払いが利用できません。普通郵便などを利用して、発払いで送付しましょう。
コンビニの集荷時間を調べておく
そして着払いをするときの注意点として、コンビニの集荷時間を調べておくことも挙げられます。「ゆうパック」やヤマト運輸の荷物は各種コンビニで発送できますが、コンビニによって配送会社の集荷時間が異なるからです。
コンビニは24時間営業のため、いつでも荷物を受け付けてもらえますが、場合によっては翌日発送となる可能性もあります。受取人とのトラブルを避けるためにも、事前に集荷時間を調べておくと安心です。
着払いではポイントは貯まらない
そして着払いをするときの注意として、ポイントが貯まらない点も覚えておきましょう。コンビニなど各配送会社の取り扱い店では、さまざまなポイントカードが利用可能です。
しかし着払いの荷物は相手方の負担となるため、差出人にはポイントが付与されませんので、注意しましょう。
注意点も考慮して着払いを利用しよう!
着払いはネットショッピングやフリマサイトの商品を返品する際に便利な方法です。着払い専用の伝票に記入するだけで良いので、やり方も簡単です。
しかし着払いできる荷物の種類が限られていたり、手数料が必要だったりするため、デメリットもあります。受取人の承諾を得たうえで、上手に利用しましょう。