郵便局留めのやり方・宛名の書き方|利用できる郵便物やサービスを詳しく説明します
「出張が多くて中々荷物が受け取れない!」「フリマアプリで商品を買ったけど、発送者に住所を知られたくない!」とお困りではありませんか?
そんな時に便利なサービスが、「郵便局留め」です。郵便物を自宅で受け取れなかったり、発送相手に住所を知らせたくなかったりする時に利用できます。
また同じような用途で利用できるサービスとして「私書箱」もご紹介します。郵便物の受け取りでお悩みの方は、ぜひご覧ください。
目次
郵便局留めに利用できる郵便物
手紙・ゆうメール・ゆうパック
郵便局留めは、ほぼ全ての郵便物で利用できます。例えば第一種郵便物の定形・定形外郵便物・レターパック、第二種郵便物のはがき、定期刊行物などの第三種郵便物、点字郵便物などの第四種郵便物などです。加えてゆうメールやゆうパケット、ゆうパック、速達や書留でも郵便局留めが可能です。
なお一部は条件があります。例えばチルドゆうパックは冷蔵品のため、冷蔵の保管施設がある郵便局でしか利用できません。国際郵便や税付郵便物は簡易郵便局ではなく、集配郵便局でのみ利用可能です。
郵便局留めを利用したい場合は、郵便物の種類に注意しましょう。
郵便局留めのメリット
同居人に知られない
郵便局留めにすることで、同居人に知られないというメリットがあります。例えば荷物が届くことを家族に知られたくなかったり、シェアハウスしている友人に荷物の内容を見られたくなかったりすることがありませんか?
郵便局留めにすれば、同居人に知られずに荷物を受け取ることができます。
相手に住所を知られない
加えて郵便局留めにすると、荷物を送る相手側に住所を知られないというメリットもあります。なぜなら郵便局留めを利用する時には、受け取りを希望する郵便局の住所を記入するからです。したがって自分の住所を発送者に教える必要がありません。
例えばフリマサイトやオークションサイトで商品を購入した時に郵便局留めを利用すれば、個人情報を守ることができます。詳しい宛名の書き方については後ほど解説します。
留守がちな人も自分の都合に合わせて受け取れる
さらに郵便局留めのメリットとして、留守がちな人も自分の都合に合わせて受け取れる点が挙げられます。日時指定をしても急な仕事で自宅にいなかったり、外出が多かったりすると、なかなか荷物を受け取れません。
ですが郵便局留めにすれば、自分の都合で荷物を受け取ることができます。不在表の存在や再配達依頼の煩わしさから解放され、スケジュールも立てやすくなるでしょう。
ポストからの盗難を防止できる
また郵便局留めにすることで、ポストからの盗難を防止できるメリットもあります。郵便物は自宅ポストに投函してもらうのが一般的ですが、人目がなかったり鍵がかかっていなかったりすると、盗難の被害に合う危険性があるからです。加えてマンションやオフィスなどの郵便受けは同じ形がいくつも並んでいるため、間違って隣の人や似た名前の人に配達されてしまう危険性もあります。
しかし郵便局留めを利用すれば、荷物はいつでも郵便局内に保管されているため、盗難に合う心配がありません。
滞在先や職場の近くの郵便局で受け取れる
そして郵便局留めにすることで、滞在先や職場の近くの郵便局で受け取ることもできます。全国にある郵便局での利用が可能なので、急な出張の時でも、手続きを済ませれば簡単に荷物を受け取ることが可能です。
また旅行時の荷物を滞在先の郵便局留めにしておけば、移動中の負担を軽くすることもできます。
郵便局留めのデメリット
受け取り忘れに注意!
良いこと尽くしの郵便局留めですが、デメリットもあります。荷物の保管期間です。郵便局留めの荷物は、郵便局に届いてから10日間しか保管されません。既定の日数が過ぎると、送り主に送り返されてしまいます。
事前に荷物の到着予定日がわかる場合は、なるべく早めに指定した郵便物へ受け取りに行きましょう。
到着連絡がないためこまめにチェックが必要
加えて郵便局留めの荷物は、郵便局に到着したという連絡がありません。自宅へ配送される荷物であれば、受取人がいない場合、不在表が入ります。しかし郵便局留めの荷物はあくまで保管されているだけ。保管期間も決まっているため、頃合いを見計らって、こまめにチェックする必要があります。
なお荷物に問い合わせ番号がついている場合は、Web上で荷物の所在地を確認することができます。受け取り忘れを防止するために、積極的に活用しましょう。
郵便局留めは誰でも利用できる?
誰でも利用できるが、条件付きに注意
郵便局留めは誰でも利用できます。受け取り時に別料金がかかることもありません。申し込みや設定なども不要なので、必要な時にすぐに利用できる点が嬉しいですね。
ただし受取人(宛名)の欄には本名を書く必要がある点にご注意ください。
また保存期間が短い食品の生ものなどは、郵便局留めを利用できません。加えて先ほど紹介した冷蔵品など、利用できる郵便局が限られていることもあります。事前に受け取りを希望する郵便局に確認しておくと安心です。
郵便局留めの受け取り方
(1)指定した郵便局へ行く
指定した郵便局の窓口へ行き、「郵便局留の受取であること、受取人の名前、郵便物等の種類」を伝えてください。「お問い合わせ番号」が記載されている荷物の場合は、そちらも伝えると受け取りがスムーズです。
(2)身分証明書を見せる
受け取りの際には必ず、受取人本人が窓口へ行く必要があります。本人であることを証明するため、身分証明書も持参しなければなりません。免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きのものを持参しましょう。
(3)必要な場合は、支払いをする
代金引換や着払いなど、支払いが必要な場合は、窓口で支払いを済ませます。いくら必要なのか事前に確認しておくと安心です。
郵便局留めの場合の送り方(宛名の書き方)
郵便局留めを利用したい場合は、宛名に受け取りを希望する郵便局の所在地を書きましょう。加えて郵便局名と「郵便局留め」と記入するのを忘れずに。宛名の書き方は以下の通りです。
・受け取りたい郵便局の郵便番号
・受け取りたい郵便局の住所+〇〇郵便局留め
・受取人の本名
・受取人の携帯電話番号
特に受取人の氏名欄には、本名を記載することを忘れないでください。本名でなければ、受け取り時に本人確認ができないからです。
各郵便局の郵便番号や正しい住所は、「郵便局をさがす」ページでご確認ください。
利用頻度が高い場合には私書箱もオススメ
郵便局留めを頻繁に利用する人は、「私書箱」の利用も検討してみてください。私書箱とは、郵便局内に設置されたロッカーのことです。それぞれに鍵がついており、登録された人のみ鍵を受け取ることができます。
郵便局留めとの違いは、利用条件があること、そして一部の郵便局のみでしか利用できないことです。
私書箱が利用できるケース
私書箱を利用する際には、以下の条件が設定されています。
・郵便物がほぼ毎日配達される
・長期的な利用(6ヶ月以上)
・届いた郵便物を滞なく受け取ることができる
つまり郵便局留めと異なり、毎日手紙などが届く人などでなければ、なかなか使用することができないということです。
また私書箱を設置するためには一定の広さが必要になるため、特定の郵便局でしか扱っていません。さらに使用人数も決まっているため、空きがないことも想定されます。申し込みをする前に、私書箱を利用したい郵便局まで問い合わせておきしょう。
私書箱利用の注意事項
郵便局の私書箱を利用する際には、いくつかの注意事項もあります。
例えば利用目的。あくまで自宅ポストと同じ扱いになるため、特定商取引法への記載ができず、ビジネス利用では使用できません。同様に、登記住所にも使用できないことを覚えておきましょう。これらの利用には、バーチャルオフィスなど別の方法を検討する必要があります。
以上の利用条件を考慮して、上手に私書箱を活用しましょう。